ISO6400で固定撮影
2010.8.12 01h23m EOS 5D MarkⅡ/EF 24-70mmL/24mm F2.8/ISO6400/固定・10秒露出4コマコンポジット(夏の大三角付近をトリミング)
とある方のブログで、スゴイ写真を見た。
説明文を読むまで、まさか固定撮影だとは思わなかった。
どう見てもガイド撮影だ。
なるほど、被写体(夜空の条件)が良ければ、
ISOを高感度に設定した固定撮影+コンポジットというのも、面白い手法だ。
一度やってみよう、そう思った。
ペルセウス座流星群撮影行の日。
天頂付近からやや西に傾いた夏の大三角形が、雲間から顔を出した。
天の川の流れが見える。透明度は比較的良さそうだ。
ちょうど北極星が雲に隠れて赤道儀の極軸設定ができないのをいいことに、
『ISO高感度設定+固定撮影』をやってみた。
ISOを6400に設定して10秒露出の固定撮影を数コマ繰り返した
しかし雲が多く、写野に入り込んでくる。
思えばコニカのネガカラーフィルムにISO3200というのがあったが、
6400というのは未体験ゾーンだ・・・☆
あわよくばペルセ群が写野を横切ってくれたら・・・ミ☆
案の定、やはり期待だけで終わった。
先ほど、4コマをコンポジットしてみた結果がこの写真である。
余計な雲もコンポジットされて強調されてしまった
露出時間を切り詰め、もう少しコンポジット枚数を増やせば、
画質はもっとなめらかになるハズだ。
そんな撮影ができるような、クリアな夜空に出会いたいものである。
それにしても、デジタルカメラの面白さに、ちょっと触れた気がした。
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コメント
デジカメって色々なことができるのですね。
たった、10秒露出4コマでこれだけの銀河が写し出せるのですね。
ISO6400って、本当にフィルムの世界じゃないですね。
フィルムのISO3200は、粒子が粗くて気になったけど、
デジカメだとその心配いらないからすごいですよね。
でも固定だとやっぱり精度の面でちょっと心配ですが(^^ゞ
とあるブログの写真、見てみたいです。
投稿: きらりん | 2010年8月18日 (水) 07時17分
撮影に使用したEOS 5D Mk2は、いわゆる赤い星雲等に強くなるような
天体写真改造をしていません(実は一度改造したのですが、諸般の事情で
元の状態に戻しました)。
改造したカメラを使えば、たぶんデネブ周辺の北アメリカ星雲なども見事に
写り込んでくれると思います。
とある方は「ほんまかさん」という方です。
私の右サイドバー上にあるリンク集で
「デジタル星野写真撮影記」をクリックしてご訪問ください。
天文雑誌のフォトコンテストに入選を繰り返す実力をお持ちの方です。
投稿: 星のおじさん | 2010年8月18日 (水) 07時32分
星のおじさん、リンクありがとうございます。
こう紹介されると照れるな~。
このはくちょう座付近の写真も天の川がよく写ってますね~。
おっしゃるようにコンポ重ねればまだまだ良くなりそうですね。
私のあの写真ですが、種明かしをすると、実は「超強力ノイズ除去処理」を
してるんです。方法は私のブログの連載記事でそのうち紹介することになると思います。
投稿: ほんまか | 2010年8月18日 (水) 10時47分
ほんまかさん、コメントありがとうございました。
撮影方法が機材など、結構マネさせてもらってます
Rフィルター併用の方法も、そのうちマネてみたいです。
連載記事、とっても楽しみしています。
おっしゃるとおり、『誰も教えてくれないんだもん』の世界ですから、
テクニックを公開してくださる方は、ホント、神様に見えちゃいます。
投稿: 星のおじさん | 2010年8月18日 (水) 22時46分