TOAST-Proの使い勝手(カシオペヤ座に二重星団とハートレー彗星を添えて)
2010.10.7 22h31m18s EOS 5D MarkⅡ+EF 85mmF1.2L USM+TOAST-Pro(F2.8/Exp.180s/ISO1600)
このところTOAST-Proを使う機会が増えている。
めったに晴れなく、撮影チャンスが限られているから。
とにかく短時間で効率よく済ませようと思うと、
なかなかGN-170赤道儀などを出動させる気にはならない。
使っていて思うこと。とにかくPolar Alignment Holeがチョー便利。
ササッと極軸を合わせて、すぐに撮影態勢に移行できる。
昨夜も撮影地に到着してから撮影開始まで、たぶん10分は経っていないハズ。
これで追尾精度はバッチリなのだから、価値あるポータブル赤道儀だ。
もうひとつの心配は、本体が小型であるがゆえの荷重負荷問題。
EOS 5Dに純正レンズを組み合わせれば、それなりの重さになる。
どうしたものかと思ったが、以前、TOASTオンラインショップで売っていた
小型バッテリーを8.4Vに設定し、トルクを確保して駆動させている。
今のところ問題なし。
良いところばかりかというと、ひとつ困ったちゃん。
購入前からわかってはいたのだが、このスタイルの赤道儀は、
とにかく北天の構図が決めにくいのだ。
特に今ごろは、私の好きなカシオペヤ座やぎょしゃ座がこぞって北東の空を彩る。
昨夜は構図合わせに必死になっていて、カメラのピントリングに触れていたのに気づかず、
ピンぼけ写真が2コマあった。
ドイツ式赤道儀なら、何の問題もないのに。
極軸合わせの微動装置は、マンフロットのジュニアギアヘッド410(二軸改造品)を使っている。
強度の点で若干心配だったが、撮影してみたら気にするほどのこともなかった。
総じて言えば、お手軽撮影には、もってこいの赤道儀というのが現時点での感想。
---☆
少し前にカシオペヤ座付近の写真を載せたが、
今回はそれにハートレー彗星をプラスした構図で載せてみた。
これだと彗星の現在位置がわかりやすいかもしれない。
たまたま晴れた日が二重星団に近づいている日だったので、
よいワンポイントになった。
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