ポータブル赤道儀システム(あくまでも私の場合)
ポータブル(モバイル)赤道儀として、私はTOAST-Proを持っている。
これはこれで必要十分なシステムであり、
私の撮影スタイルからすれば過ぎた機材なのだが、
もう少し安定感のあるシステムは作れないものか・・・そう考えていた。
昔の機材は実に魅力にあふれたものがたくさんあった。
でも時代の流れなのか、なぜかそういう機材は次々と製造中止になる。
今の時点でそれを入手しようと思えば、中古市場頼み。
けれども、そうそう良いタイミングで、希望する機材に巡り会えるとは限らない。
あるとき、オークションに登場した改造赤道儀にかなり食指が動いた。
タカハシのP-2Zをベースにして、K-ASTEC製のモータードライブAMD-1を
組み合わせたという実に魅力的な改造逸品だった。
2ちゃんでは酷評されていたが、私はそうは思わなかった。
ただ、最低入札価格が結構高く設定されていた(15万円弱)。
2度、3度とオークションに登場するたび、ウォッチリストに追加し、
オークション終了のギリギリまで悩みに悩んだ。
出品者も、最低入札価格を下げることはなかった。
『よし!次、出品されたら、資金をかき集めてでも応札しよう』
ついに決心した。
しかし、決心後、なぜかその製品はオークションに登場しなくなってしまった。
さて、浮気心?の話はこれくらいにして、
私がイメージしていた安定感のあるシステムは、ペンタックスのMS-3N。
ポータブルと呼ぶには、ちと抵抗のある大きさ。
とはいえ、小型でありながら、その機能や精度を称える声は多い。
カメラメーカーが作った赤道儀ということで、マニア受けするのかもしれない。
私はこれにアルカスイスのモノボールを組み合わせたシステムを
頭の中に描き続けていたのである。
でも、この赤道儀の入手も容易なことではなかった。
オークション市場、望遠鏡販売店の中古市場を探しまくった。
そして、それがようやく現実の姿となった。
ただ、まだこれで完成形ではない。
テレスコ工作工房さんに、MS-3Nを三脚に載せるアダプタ製作をお願いしている。
モノボールのプレートをRRSクイッククランプへ換装することも考えている。
このシステムをベースにして、来年のケアンズ日食に挑むつもりだ。
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コメント
いつぞやはありがとうございました。
とてつもない雨量でしたが、今回の水害で被害はなかったですか。
星のおじさんの近くでも避難してたようですね。
とりあえず雨もやんで山を超えた感じでしょうか。
投稿: ゆうじ | 2011年7月30日 (土) 21時28分
その節はどうもでした。
しかし、想像を絶する雨の降り方でした。
雨が降るというより、モノが天から落ちてくるといった感じ。
家の前の道路は川と化し、裏山からの泥水の流れ出し量も半端ではなかったです。
バタバタ続きの休みなし1週間でした。
明日も半日出勤してきます。
投稿: 星のおじさん | 2011年8月 5日 (金) 21時20分