遠征用小型赤道儀が欲しい
いまから2年半ほど前。
雷雨に見舞われた上海日食の心の傷が癒えぬ頃、
ある方から海外遠征用小型赤道儀開発構想のお話を伺った。
機材の開発では定評のある方だったので、その実現を待ち続けた。
そして昨夏、ブログ上に開発コンセプトと機材のイメージスケッチが公開された。
それは私にとって、十分過ぎるほど魅力的なものだった。
現在その赤道儀は試作段階で、今春には発売になる予定だという。
たぶん今秋のオーストラリア北東部皆既日食にターゲットを合わせたスケジュールだったのか。
そのメーカーはK-ASTEC。
そして赤道儀はMC100(Morningcalm 100GE)。
自動導入対応、ケンコー製極軸望遠鏡の採用、極軸のみ使用や片持ちフォークへの展開、低消費電力などなど、
魅力的なコンセプトの集合体のような赤道儀だ。
中でも、一番のお気に入りはケンコー製極望の採用だったりする。
現在、私が所有する小型赤道儀は、
☆ ペンタックス MS-3N
☆ トーストテクノロジー TOAST-Pro
の2機種。
特にMS-3Nは海外遠征用を想定して入手したものだったが、いかんせん、極軸望遠鏡が未対応だった。
メーカーにも確認したが、すでに製造を中止している機種であり、
南天用極軸望遠鏡対応を含めた今後のサポートは行わないとのこと。
追尾性能に定評があり、ようやくGETした赤道儀だったが、この一件で再考の対象となってしまった。
TOAST-Proはお手軽機材なのだが、機材の搭載重量と構図選択の自由度で、
星野撮影には良いが、日食撮影だとちょっと苦しくなりそう。
ということでMC100赤道儀をターゲットに考えたのだ。
このほかにも赤道儀は、
☆ 三鷹光器 GN-170
☆ タカハシ EM-200(K-ASTEC AGS-1X改)
☆ タカハシ EM-2(K-ASTEC AGS-1L改)
を所有している。
これほどの数の赤道儀を持っていても、晴天率の悪い当地では、
たとえいろいろなシチュエーション対応用赤道儀という位置づけであったとしても、
とても活用しきれるものではない。
この際、EM-2、MS-3N、TOAST-Proを手放してMC100にまとめることで、
これからの自分の撮影スタイルに合った形になるのではないかと考えている。
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