金環日食に向けて(その1)
ブログ記事をご覧いただいた方から、機材関係のご質問をいただいた。
これから金環日食に向けて、またいろいろな思いを巡らせることになると思うので、
私見的回答も含め備忘録として書き連ねてみたい。
まずは鏡筒とカメラ。
鏡筒はほぼペンタックス75SDHFで決まり。
ただ焦点距離が500mmとやや短いので、
これにキヤノンのEF2×エクステンダーを組み合わせて1000mmとし、
さらにAPS-CサイズのKissX4を使用する。
これで35mm判換算で1600mmの画角となる。
太陽や月は35mm判(36mm×24mm)換算で、焦点距離の約1/100に写る。
ということは1600mmの1/100=16mmでは短辺の2/3ほどの大きさとなる。
これがノートリミングのショット。
太陽像全体で欠けていく様子を捉えるならば、十分だと思う。
拡大レンズについて、私は使う予定はない。
ただし、当日、太陽面に大きな黒点などが出ていた場合は、
ひょっとすると拡大レンズを機材箱に忍ばせていくかもしれない。
フィルターはサウザンド・オークス・オプティカル社製「金属メッキ」ガラスフィルター
(D5相当・国際光器扱い)を使用。
架台はEM-2(K-ASTEC製AGS-1L改)を使用する予定。
当地は90%強の欠け具合。
車で1時間ほど南下すれば、金環日食の北限ラインに到達できる。
せっかくならばベイリービーズを写してみたいという欲張りな思いもある。
ご質問いただいた方はスカイメモの使用を予定されているとのこと。
鏡筒の載せ方はわからないが、
【75SDHF+鏡筒バンド+カメラ+エクステンダー+α=約3kg強】
くらいの重量は覚悟しなければならない。
スカイメモはドイツ型赤道儀なので、ウェイトが必要となる。
ホームページによると、搭載重量は片側が2.5kgとのこと。
若干の安全率を見ているとは思うが、ギリギリかもしれない。
うまくバランスをとることは必須だという気がする。
いずれにしても、早めに撮影システムを決定し、試写をオススメしたい。
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