金環日食に向けて(その2)
今日は石神井計器製作所のコンパスグラスと新潟精機のレベルメーター。
ともに、日食観測における赤道儀の極軸合わせでは必需の品。
この両品は2009年7月の上海日食に持参したもの。
長時間露出となる星野撮影とは違い、
太陽撮影の場合は何百分の1秒という露出となるため、
それほど極軸合わせは厳密でなくとも構わない。
観望のみならばなおさらである。
しかし、ポータブル赤道儀で撮影しようとすると、
赤緯駆動や微動(粗動)がない機種もあるので、
できるだけ正確に合わせておいたほうが、イザ!その時になっても、
バタバタすることが少なくて済む。
事前にロケハンができる観測・観望場所ならば慌てないだろうが、
今回の金環日食は比較的朝早い時間帯のため、
当日移動となると、かなり時間的、精神的な制約がでてくる。
高度のセッティングは赤道儀に目盛りが付いているものもあるが、
方位は磁石類を使わなければならない。
そんな時に重宝するのが、コンパスグラス。
見口から覗くと、こんなスケールが見えるので、
バックの景色と合わせて、方位を知ることができる。
これでN(0度)に合わせればいいわけだが、偏角の調整が必要。
日本では磁石が指す北は、実際の北よりも5度から10度ほど西寄りを指す。
したがって、その地の偏角を調べて、その角度分、東へずらしたところが、本当の真北になる。
などど書き連ねてきたが、
暗いうちに出発して現地入りし、北極星を使って極軸合わせするのが、
いちばん良さそうな気がしてきた^^;
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