久々の「寿司大」行き
凄まじい行列が話題の築地「寿司大」(sushidai)へ足を運ぶ時には、ある種の悲壮感のようなものがつきまとう。
明日は何時に並んだら口開け13人に入ることができるのか、思案を重ねる。
曜日は?お天気は?気温は?などなど。
この時期、都内は当地に比べれば暖かいとはいえ、できるだけ並ぶ時間は短く抑えたい。
ただ最近の情報では、外国人訪日客の増加に加え、築地の移転問題も絡んで、
とにかく行列がスゴイのだそうだ。
意を決して、午前3時起床。
服は着たまま寝たので、靴を履き防寒着を着込んでそのまま出発。
3時15分、角を曲がると複数の人の気配。
すぐさま人数を数えると6人。つまり7番目。
良かった・・・と思う間もなく、一気に8人が列に並んだ。間一髪だった。
既に隣の店の前に列がはみ出していたので、並び方を仕切ることに。
外国人の方もいらっしゃったが、皆さん、ちゃんと言うことを聞いてくれた(笑)
そうこうしている間に、列は伸びていく。
お店の方が出てきて、さらに伸びた列を別の場所へと移動させた。
この時点で4時前。既に40人は下らない。
一番先頭のおにーちゃん、何時に並んだのかと思ったら、2時30分過ぎとのこと。
お店の方との会話で常連さんのようだった。
自分は7番目だったのだが、男性が1人で並んでいて、開店する午前5時少し前になると、
銀座あたりにいそうなおねーちゃんが満面の笑みをたたえながら寄り添ってしまい、
1人だったはずが2人や3人になることも。
でも今日はおにーちゃん1人、おにーちゃん1人、男女グループ3人、
ちょっといかつい感じの外国人1人だったので、それはないと確信。
午前5時少し前になると、女性店員さんが人数の確認に来る。
単なるおばちゃんだと思っていたら、隣の外国人に流ちょうな英語で話しかけてきた。
スゲェ!
午前5時を少し過ぎて、入口のブラインドが開く。
「おーっ」と、後ろに並んだ中国人らしき4人グループから歓声が上がった。
まだ春節は続いていたのかな。
くだんのおばちゃんがのれんを出して、「お待たせしました。どうぞ、いらっしゃいませ」
自分も含めて口開け13人が一気になだれ込む。
「いらっしゃい!まいど!おっ、久しぶり!!」
そんな会話が飛び交う。
今日は久々に店長さんとお話できた。
とにかく6~7年前からこんな状態が継続しているとのこと。
築地移転が間近となり、外国人だけでなく日本人もその列に加わるものだから、
尋常ではない行列が続いているそうだ。
初めて訪れた13年前、少し待てば楽に入れた頃が懐かしい。
月曜日はそうでもないでしょと尋ねたら、土曜日並みのこともあるとのお話。
さすが「築地ブランド」の威力である。
隣に座った親子。
何でも子どもさんが中学受験で合格し、そのお祝いで来たとか。
お兄ちゃんの受験の時にもお邪魔したんですよとお父さん。
「おっ!やったね!おめでとう!!」すかさず店長が声をかける。
「眠いだろう。よく起きられたね」
お父さん笑いながら「たたき起こしてきました」。
そんな会話も楽しい。
そうこうしているうちに某テレビ局から20人前の注文。
有名タレントが出演している、結構、名の知れた番組。
「あの局、最近、結構使ってくれるんだよな」
えっ?これだけの行列が出来ているのに、注文受けるの??
サービスの1貫は、いつものように「トロの炙り」。
すかさず口に運んで、席を立った。外で待つガラス越しの視線が痛い(笑)。
「また来ます」
「雪、もうちょっと頑張ってね」
今日のおまかせ10貫のうちの1貫は「さわら」。
さわらは魚ヘンに春と書く。
確かに並ぶほうも大変だが、寿司大の店員さんたちは激務の日々が続く。
午前6時。
店の外へ出ると、行列はさらにスゴイことに・・・なっていた。
(写真:外看板、注意書き、お手元、真鱈の白子、サービスの生海苔入り焼きたて卵焼き)
| 固定リンク | 0
「徒然」カテゴリの記事
- 旅館に宿泊(2023.09.07)
- iPhoneのナイトモード(2020.11.19)
- 軒先の春・色とりどり(2020.05.03)
- ザ・満開!(2020.04.11)
- いいなぁ、この桜(2020.04.08)
「気になるたべもの」カテゴリの記事
- 久しぶりに小布施へお出かけ(2019.06.12)
- 野沢温泉村の「新屋」さんへ(2019.04.02)
- 北海道行き食の記録(備忘録)(2018.11.09)
- 築地場内市場閉場によせて(寿司大との出会い)(2018.10.07)
- 東京食紀行と残雪(2018.02.12)
コメント