観測地(星見場所)変遷ものがたり~その5~
◇郊外道路脇2(現在)
視界だけは何とか確保したいと、
これまでの場所から直線距離で700mほど西側へ移動した所を新しい観測場所とした。
ちなみに正面に小さく見える赤い屋根の建物がこれまでの場所。
ここは田んぼの中の道路上だが周囲より少しだけ高くなっている。
高圧鉄塔や木々からも距離を置くため、視界は抜群に開ける。
ただ、身を寄せるものは車しかない。
また、遮るものがない分、地上光や道路を通行する車のヘッドライトはモロに飛び込んでくる。
当地の場合はどこに星見場所を定めても、
南側の山向こうに明るい街並みがあるため、一定の高さまで光害による光芒が広がる。
バブルがはじけて少しは省エネモードに入ったかと思われたが、
このところ復活の兆し。
さらに、防犯の名のもとにLED灯が暗い場所をつぶすかのように次々と設置される。
ここ数年、夜空はずいぶんと明るく、そして遠くなってしまった。
歳を重ねると「夜露は身体に毒だ」とも言われる。
定年退職後は視界の開けたところに、
休憩スペース併設のスライディングルーフ型観測所を建ててなどと夢見たものだが、
宝くじでも当たらない限り、いや当たったとしても、そんな思いどおりにはいきそうもないのが現実である。
以上、5回にわたりこれまでの観測地(星見場所)変遷をたどってみた。
しかし、広角レンズをまともに使える星空が消えつつあるということは、
なんともさみしい限りである。
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