執念の部分日食観望
九分九厘、諦めていた。
どうみても西高東低。
雪雲は次々と頭上を通って行く。
雪が小止みになることはあっても、完全には止まず、
しばらくすると、また強く降り続く、それを繰り返す状況だった。
8時42分、日食が始まった。雪ますます強く降り続いている。
9時40分、開始から1時間。既に3割弱は欠けている。降雪、少し弱まる。
10時00分、間もなく最大食分。44%という結構な欠け方だが、雪が止まない。
10時30分、少し雲が薄くなってきた。あわてて高解像度降水ナウキャストを確認。んっ???
ますます薄くなった雲間から・・・出たっ!!
すかさずNDフィルターを付けた双眼鏡を太陽に向ける。
おおっ!!欠けてる!!欠けてる!!
諦めてはいたが、実は最小限の機材だけは持参して仕事場へ。
持ってて良かった。
しかし、すぐに太陽は雲の中へ。
周囲にいた人がスマホのカメラを太陽へ向けていた。
「写ってる、写ってる」と大騒ぎ。
えっ、スマホのカメラでも写るのか?
次の出現のタイミングを捉えて、撮影。
10時40分過ぎ。食分は2割ほど。
禁断の太陽直視。(良い子はマネしないように!)
雲がちょうど良い感じの減光フィルターになって、欠けている太陽がそこに。
広角で、アップでと連続撮影。
事務室へ戻ってから写真を確認。
なんか、2009年の上海日食の時の写真に似ていた。
諦めたら終り。実感!
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コメント
異常気象もたまにご利益ありなようです。
この日も確かによい天気でした。見た人は多かったようです。
「日食を見た」と興奮して報告する人がいたので
はじめて今回の部分日食を知りました。
南米皆既ツアーが出てきましたね。
思ったより安いようです。
投稿: satelight57 | 2019年1月19日 (土) 21時32分
明日は日本からは見えませんが、皆既月食。
日食(月食)の半月後の月食(日食)というたまにあるパターン。
そういえば、南米日食の年でしたね。
定年退職して、観光も兼ねての日食ツアーなどと思っていましたが、
現実はそう甘いものではありませんでした。
日常に追われている毎日です。
でも、ツアーのページに目を通していると、
やはりウズウズしてきてしまいます(笑)
暖冬傾向の影響か、この時期でも時々晴れているようですが、
天文ネタとはすっかりご無沙汰状態です。
投稿: 星のおじさん | 2019年1月20日 (日) 06時05分