機材

2023年11月18日 (土)

レモン彗星(C/2023 H2)(11月15日撮影)

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2023.11.15 19h15m25s exp.20s×90コマ合成(メトカーフコンポジット)
ZWO ASI294MC Pro+75SDHF(500mm.F6.7)+EM-200(K-ASTEC AGS-1X改)
ステライメージ9+Photoshopで画像処理 ※彗星周辺をトリミング

このところの定番被写体、レモン彗星だが、撮影機材がちと違う。
撮影からしばらく離れていた間、一番変わったのが冷却CCDから冷却CMOSが主流になったことだった。
まあ、自分には関係のないことと思っていたが、時代の流れに乗るのもまた一興。
当ブログのコメンテーターmpcd81 さんの手ほどきを受けながら、つい思い切ってしまった。

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ちょうど上京する機会があったので、某天文ショップへ足を運び、しばし店員さんと冷却CMOS談議。
さらにmpcd81 さんとそのお友達からのアドバイスもあって、294MC Proをゲット。
最後まで2600MC Proとどちらにするか迷ったが、その価格差で他の関係機材整備が得策と判断した。
ちなみに原資は、使用頻度の低い一眼ミラーレスボディやレンズなどの処分資金を充てた。

SharpCapをインストールして、カメラとソフトの使い方解説ページを読み漁り、
見よう見まねでレモン彗星を撮影。何とかそれなりのカタチにはなった。
ここでもmpcd81さんからのアドバイスのお世話に。
さてさて、これで撮影の幅が大きく広がる気がするが、果たして・・・

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2023年11月17日 (金)

星野写真ならSAMYANG35mm

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久々にこのレンズを持ち出して使ってみた。
メインのカメラをNikonの810Aにして、手持ちのレンズを替えた後も、
どうしても手放さなかったのがこの1本だった。
これを使いたいがため、EOS6Dの改造機も、未だに手元に残してある。

星像のシャープさは相変わらずだ。
確か当時は3万円台で買えたレンズも、今では5万円弱。
それでも、いわゆる「コスパ」は申し分のないレンズであることに間違いはない。

この写真、コンポジットはしていなくて1枚のみの画像。
このエリアのHα領域の描写など、6Dの改造機も健在だなぁと改めて思った。

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2019年12月24日 (火)

MS-3N赤道儀のAMD-2N改造

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久々の天文の話題。
とはいえ、撮影した写真の公開ではなく、機材ネタ。

手持ちのペンタックス赤道儀、MS-3nをK-ASTECさんから2軸駆動改造をしていただいた。
一昔前の赤道儀は、駆動させていると「ジー」という音がして、
「あ~動いているな」というのがわかったのだが、
最近のモーターは本当に静かで、このAMD-2Nも例外ではない。

この赤道儀、欲しいと思った時には既に製造中止ギリギリ。
何とか入手したものの、思うところがあって売却。
しかし、再び所有欲に駆られて中古で入手したという、いわくつき?のイッピン。

ペンタックスの赤道儀はどの機種も定評があり、
このMS-3nは一番小型ではあるが、追尾精度も良く、
遠征などのお供にはオススメとされている。

思えば今年は、一度も遠征することがなかった。
加齢により動きが鈍くなってしまったことが主原因だが、
特に今年は熊の出没過多が、さらに動きを鈍らせてしまった。

遠征もしないのに、なんで?・・・と言われてしまいそうだが、
そのあたり、わかる人にはわかってもらえるに違いないと勝手に思っている。

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ところで明後日は部分日食。
ここまで12月とは思えないお天気や暖かさが続いてきたが、
そろそろ冬がギアチェンジしそうな予感。
一応、NDフィルター付き双眼鏡などを持参して出勤しようと思うが、
どうもお天気はイマイチな感じ。
今年1月の部分日食は奇跡的に見られたが、奇跡よ再び!と願いたい。

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2018年3月 3日 (土)

CP+2018へ行ってきました

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この時期、恒例の横浜行き。
本当は平日に行ければいいのだが、どうしても外せない会議がぶつかる。
土日はメチャ混み状態となるので、少し早く現地へ到着しようと、必然的に朝イチで出発。

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開場15分前。
既に数百人の人の列。
例年にも増しての人出と感じた。

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今回の主目的はこれ。
SIGMAのブースに陳列された、迫力の3本
上から、
105mm F1.4
70mm F2.8 MACRO
14-24mm F2.8

105mmだけは陳列ケースの中。
他の2本は間近に拝見。
カミソリマクロと言われた70mmがいよいよArtラインで登場。
フィルターは49mmで、中からレンズ部分だけが繰り出してくる。

14-24mmで撮影した星野写真を見せていただいた。
周辺に減光はあるものの、星像は十分に満足できるレベル。
発売が楽しみだが、ニコンの同スペックを持っているしな~。

70mmは初夏頃に発売予定と聞いた。
他の2本も同じ頃の発売なのだろうか。

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ビクセンブースへ移動。
以前からあったのかもしれないが、ヒーター機能付きバッグを発見。
色々考えるな~と思いながら見入っていると、隣に30代後半とおぼしきご夫婦が。
ご主人が展示されていたAXJ赤道儀を指さしながらひと言。
「これ、欲しいんだよね。だけど家計に迷惑をかけられないので、
自分の小遣いを少しずつ貯めているんだけど、年寄りになっちゃうな~」
おおっ!同胞よ(笑)
必死のアピール、何とか奥様に届きますように。

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コンパクトにまとまったFL55SS鏡筒。
フラットナーとレデューサーが参考出品されていた。

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ケンコー・トキナーブースでは、星景写真用のハーフプロソフトンを発見。
地上はストレートに撮影し、星像だけ滲ませようというアイテム。
こういった星景をターゲットにした製品が増えているのかなと思っていたら、

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Adobeのブースでは、星景写真のRAW現像テクニックセミナーを開催中。
結構皆さん、真剣に見入っていた。
星景写真って既に新しい被写体のひとつとして認知されているようだ。

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最後はオリンパスのブースへ。
最近、ちょっと気になっているOM-D E-M5 MarkII。
コンデジに代えて持ち歩きたいカメラという位置づけ。
ではあるが、説明員のお兄さんとは、OM-2NとかOM-4の話題で盛り上がった。

えっ?いつものアレがないって?
毎回申し上げているように、そのために会場へ足を運んでいるわけではないのだが、
ひょっとして1~2人は待っている人もいるかも、
ということで、

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ということで、今年のCP+レポートでした。

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2017年7月28日 (金)

EM-11 FG-Temma2Z赤道儀がやってきた

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やってきたといっても、もちろん勝手に向こうからやってきたわけではない。
今後のことをいろいろと考え、手持ちの赤道儀を2台ヤフオクに出品して入れ替えた。
そろそろデジタル時代?の自動導入とかモザイクとかをやってみたくなったのだ。
なので、ステラショットを入手しておいたというわけ。

タカハシの新品赤道儀購入は、1990年にEM-200を購入して以来27年ぶり。
見えにくいが、極軸望遠鏡部分にリングレベルも付けている。
これまでタカハシ製赤道儀はP-2、V-1、EM-200、EM-2(中古)という変遷になる。
オーダー後、約1カ月待ちで到着。
3年保証書添付や説明書に無駄な費用をかけないところは、まったく変わっていない。

極軸望遠鏡は2050年まで対応の新型。
時角計算での導入を基本とし、簡易的にはカシオペヤ座と北斗七星から導く方法も使える。
時角計算もいまではスマホアプリや自動導入ソフトなどで簡単に求められるが、
私としてはEM-200やEM-2に採用されている方式が一番好き。

実はこのEM-11をどう使おうか思案中。
写真は、以前EM-2を所有していた時のビクセン製三脚と延長筒を流用したもの。
遠征というか、自宅外で使う時にはこの形か、もしくはPTP-C22三脚との組み合わせになる。
余談だが、この三脚に載せるにはアダプターが必要で、現在、製作を依頼中。
K-ASTECさんでアダプターを販売していた時に、先を見越して購入しておけば良かった。

この使い方が本来形ではあるのだが、現在、年に2~3回程度しか出かけることはない。
不安定なお天気もさることながら、いまは通年でクマさんの出没が頻繁なのだ。

では、ベランダに据え付けるかとなるが、これだと稼働率は上がるものの、
夜空の環境が悪化の一途をたどっていることと視界が狭いため、撮影対象はごくごく限られてしまう。

まあ、あっちで使ったりこっちで使ったりというのが一番なのだろう。
そんなことを考えているのが、心安らぐ楽しい時間。

それにしてもタカハシの赤道儀。
やはり見ていて触っていて惚れ惚れしてしまうのは、今も昔も変わっていない。

久々のブログアップで長文になってしまった(汗)

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2017年7月22日 (土)

3Wayのポータブル電源

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たまたま何かのリンクをクリックしてたどり着いた商品。
仕様を見ると3Wayとあり、AC100V、DC12V、USB5Vが取り出せるとのこと。
これまでこの種のポータブル電源はUSBタイプのものをいくつか揃えたが、
天体撮影(観望)で使う12Vとパソコンなどで使うAC100Vが1台でまかなえるとなると、
一挙両得ならぬ一挙3得となってしまう。

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実はカスタマーレビューを読んでみたら、以前、機材関係でお世話になったけむけむさんがコメントしておられたので、
ならば間違いないとポチった次第。
ちなみに、DC12Vを使う時には直接本体に挿すことが出来ず、アダプター経由となる。

遠征時には使える電源ではないかと思うのだが、それ以前の問題として晴れない。
晴れないうえに、最近はクマさんがシーズンを問わず闊歩している。
果たしてフィールドデビューはいつのことやら。

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2017年2月25日 (土)

CP+2017へ行ってきました

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今年も恒例のCP+2017へ行ってきました。
東京駅に着いた時は雲が多めだったのですが、
横浜まで移動し、会場に到着した頃には青空が戻っていました。

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土曜日でしたので早めに到着したところ、まだ開場時刻前。
しかし、受付待ちの人々で溢れていました。
午前10時までしっかりと並ばされました。

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まずはBORGのブースへ。
望遠鏡群よりも先に目に留まったのがこのレベリングボールヘッド。
去年からもう扱っているということでしたが、実に滑らかな動きでした。
テンションを調整すると、フリーストップの台座としても使えます。
デザイン的にもいいな~と思ったのですが、なにせ高価!
そこそこの鏡筒が1本買えてしまいます。

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話題の107FL鏡筒。
この鏡筒を使った素晴らしい作例が、カウンターの上に置いてありました。
なんてシャープな星像なんでしょう!

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お隣はビクセンのブース。
鏡筒3兄弟で、手前2本は参考出品。
70mm(FL=400mm)SDアポクロマートと55mm(FL=300mm)蛍石(フローライト)アポクロマート。
なんかウィリアムオプティクスのような色合い。
とてもズッシリとした感触でした。

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現物があるかなと楽しみにしていたSAMYANG XP 14mm F2.4。
ただ、SAMYANGにしては価格設定が高め。
でも、星像をぜひ見てみたいと思うレンズ。
発売予定日を聞きたかったのですが、取材を受けていてお話できませんでした。
聞き耳を立てていたら、
「SAMYANGのレンズは最初の頃に比べて製品のバラツキは少なくなっている」
と聞こえてきました。
そういえば最初に手にしたレンズはすごい片ボケだったのを思い出しました。

ということで、最後はお決まりの「このために行ったのではない」写真。
と言いながら、例年に比べてショット数が多かったりして。

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おまけですが、すごい人だかりが出来ていたので、なんだろうと思って近づいたら、
こんなことでした。
しかしSIRUIさんの製品を紹介するスタッフは、手持ち無沙汰のご様子でした。
(あくまでもこのタイミングでですが)

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2016年12月 2日 (金)

MS-3n赤道儀用ワンオフ特注ネジ

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ワンオフ製品は「M12加工ネジ」。
どこに使うネジなのか・・・というと、

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赤道儀の高度を固定するネジ。
この部分、オリジナルはM12キャップボルトがねじ込まれた状態になっているが、
それを回すためには、対辺10mmの六角レンチを忘れるわけにはいかない。
もっとも、撮影ポイントがほぼ同じであれば、
微動調整ネジや三脚を使っても十分調整は可能。
ただ、自分としてはとにかく工具レスに出来ないかと考えていた。

いくつかのワンオフ金属製品を製作する一般業者さんに相談してみたのだが、
私の説明が悪いらしく、思ったような提案が返ってこない。
そんな時にふとひらめいたのが高性能ポタ赤SWATシリーズを展開するユニテックさん。

問い合わせメールを送り3回ほどやりとりする中で、
「こういうネジを製作するのはどうですか」と提案をいただいた。
そしてすぐに図面が届く。
やはり「餅は餅屋」である。

最初は納期3カ月というお話だったが、
オーダー確定からわずか1週間で、特注ネジが手元に届いた。
ワンオフ製品ゆえ、決して安くはない買い物だったが、
これで工具レスという所期の目的は達成した。

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2016年10月30日 (日)

再びMS-3n赤道儀を入手

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数年前まで所有していたペンタックスのMS-3n赤道儀だが、
思うところがあって一度手放した。
ただ、オークションや他の方のブログなどでその姿を目にするにつけ、
また機会があればぜひ入手したいと思い続け、このたび念願が叶った。

きっかけはPolemasterの入手。
本機の剛性の高さは多くの人が絶賛するところではあるが、一軸駆動の赤道儀。
しかしPolemasterによる極軸合わせで、その性能を最大限に発揮できると感じたから。

もうひとつは、両軸とも手動操作が可能なこと。
モータートラブル時や眼視観測時には、そのメリットを享受することができる。
近年の赤道儀にはないタイプの造りである。

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電源部分は、12Vの昇圧コンバータを組み込み、モバイルバッテリーとした。
この加工は、K-ASTECさんのお世話になった。

赤道儀本体の評価は高いが、何かと不評なのが三脚架台への取り付け。
M16のボルトとナットの組み合わせで、とにかく組み立てしにくいとの評価。
その部分は三脚架台を取り外し、アダプターを介してPTP-C22三脚へ載せることとした。
架台下ではとりあえずアイナットを使ってボルトを固定しているが、
現在、固定用の専用ネジの製作を依頼しているところである。
GN-170赤道儀の固定にアイボルトが使われていることから、アイナットはその応用編。
これはこれで、しっかりと固定されている感がある。

それにしても赤道儀がどんどん増えてきた。
使ってナンボの世界だが、所有してナンボという気持ちもないわけではない。
このタイミングを逃すと入手が難しくなると思うと、ついつい出ちゃうGOサイン。
とはいえ、1年に1回くらいはフィールドで動かさないと。

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2016年10月15日 (土)

遅ればせながらPoleMasterを導入

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撮影に出かけられないと、必然的にポチリ病が発生する。
というわけでもないが、以前から迷っていたPoleMasterの導入に突然踏み切った。
踏み切ったまではいいが、やはりなかなか晴れない。
加えて、買ってしばらくしたら円高で販売価格がガクンと下がるショックな出来事が。

そんなこんなで、先ほどようやくベランダのEM-200で初使用。
こういった機械モノにはなかなか馴染めないのだが、PoleMasterは簡単だった。
最初は付属の日本語マニュアルを見ながら進めていたが、
画面の案内が日本語表示されるので、それに沿って行えば十分。
初めてだったので10分ほどかかったが、手順に慣れればたぶん5~6分でOK。
結果的には内蔵極軸望遠鏡でほぼ正確に合わせられていたことが判明。
そのことが、意外と嬉しかった。

(余談)
PCはMacBook Airですが、Boot Camp上でWindowsを動かしています。
EM-200が傷だらけなのは、目をつむってください。
撮影行で出かける場所の近くにもクマさんが出没中。困った・・・。

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