雑誌入選作品

2024年8月 3日 (土)

オルバース周期彗星/13P(8月2日撮影)

20240802_13p_8
2024.08.02 19h50m30s(exp.30s,ISO1600)×130コマ合成(メトカーフコンポジット)
D810A+75SDHF(500mm.F6.7)+EM-11 FG-Temma2Z+コメットバンドパスフィルター使用
ステライメージ9+Photoshop+Gradient X Terminator++Noise X Terminator で画像処理
※彗星周辺をトリミング
【天文ガイド2024年10月号掲載】

ようやく梅雨明け。
そして酷暑も一緒になってやってきた。

夕涼みがてら、信濃川河川敷でのオルバース彗星撮影。
でも、涼しいはずの川風が生ぬるい。
行き帰りの車中だけが天国だった。

撮影の途中で雲が押し寄せてきたものの、
なぜか13P周辺にまでは及ばず。
そうこうしているうちに、霧散してしまった。
おかげさまで、1時間超えの撮影に成功。

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2024年6月30日 (日)

2024 MK(小惑星)とNGC6818の接近

20240629_2024mk_5
2024.06.29 22h25m01s(exp.10s,i.v1s,ISO3200)×90コマを比較明合成
D810A+75SDHF(500mm.F6.7)+EM-200(K-ASTEC AGS-1X改)
【天文ガイド2024年10月号掲載】

降って湧いたようにそのニュースは飛び込んできた。
10日ほど前に発見された小惑星が地球に接近するらしい。

NGC6818に接近する、天文シミュレーションソフトに軌道要素を入力しても時刻がズレるので、
JPLのサイト
で計算しなくてはならない などなどの情報が次々と。
幸い、その方面に明るい友人が我が家の経度緯度から計算してくれた。
NGC6818への最接近は22時31分か32分頃とのこと。

もうひとつ、我が家のベランダからの視界、南東方面は良くない。
22時過ぎに確認してみたが、まだ南斗六星が見えていない。本当に大丈夫なのか。

NGC6818を自動導入で中央において、22時31分の前後10分間の撮影をすることにした。
22時15分、試しに1コマ撮影。ところが、画角の4分の3は杉の木が写り込んでいる。
間に合うかどうか心配になったが、2024 MKは待ってくれないので、
予定より5分遅れでスタート。後は野となれ山となれの心境。
終了時刻は予定どおりとしたため、
NGC6818をはさんで非対称な光跡が描かれてしまった。
ちなみにNGC6818への最接近画像は、22時31分26秒から露光が始まっていた。
計算どおり!

しかし、天文イベントの時って、当地はお天気に恵まれないことが多い。
しかも梅雨のさなか
。なのに今回はどうしたのだろうか?
何カ所か2024 MKの光跡が乱れているのは、ご愛敬ということでご勘弁を。

 

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2024年6月20日 (木)

カマラサ・デュサノビッチ彗星(C/2023 V4)(6月19日撮影)

2023v4df_15
2024.06.19 20h10m09s(exp.20s,ISO1600)×120コマ合成(メトカーフコンポジット)
D810A+75SDHF(500mm.F6.7)+EM-11 FG-Temma2Z
ステライメージ9+Photoshop+Gradient X Terminator++Noise X Terminator で画像処理
※彗星周辺をトリミング
【天文ガイド2024年10月号掲載】

急に増光したとの情報があり、河川敷へと出かけてお初で狙ってみた。
満月近い月明かりと時折近傍を通過するアベック(もう言わない?)車両のライト、そして街明かり。
これらに耐え忍び?ながらの撮影となった。
彗星の名前、絶対に一度では覚えられない。

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2024年6月 8日 (土)

Catalina・PanSTARRS周期彗星/299P(6月7日撮影)

20240607_299p_5tif
2024.06.07 20h52m32s exp.30s×106コマ合成(メトカーフコンポジット)
ZWO ASI294MC Pro +GS-200RC(1624mm.F8)+RC用0.75×レデューサー・フラットナー(1218mm,F6)
+EM-200(K-ASTEC AGS-1X改)+CB
Pフィルター+SURER STAR V
ステライメージ9+Photoshop+Gradient X Terminator+Noise X Terminatorで画像処理
※彗星周辺をトリミング

先月下旬にバーストしたとの情報があり、タイミング良く視界に入ってきたので、
モノは試しということで狙ってみた。
彗星らしくなく、まるで恒星のようではあるが、記録写真なのでこれで良し。
それにしても、自分の環境で15等級の彗星が撮影できるとは、驚きである。
【天文ガイド2024年9月号掲載】

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2024年6月 7日 (金)

ツーチンシャン・ATLAS彗星(C/2023 A3)(6月5日撮影)

20240605_2023a3_4
2024.06.05 21h25m39s exp.30s×150コマ合成(メトカーフコンポジット)
ZWO ASI294MC Pro +GS-200RC(1624mm.F8)+RC用0.75×レデューサー・フラットナー(1218mm,F6)
+EM-200(K-ASTEC AGS-1X改)+CB
Pフィルター+SURER STAR V
ステライメージ9+Photoshop+Gradient X Terminator+Noise X Terminatorで画像処理
※彗星周辺をトリミング
【天文ガイド2024年8月号掲載】

久しぶりにツーチンシャン・ATLAS彗星を撮影。
今回はビニングを2に設定して撮影してみた。
ところが、何度やってみても自動処理でメトカーフコンポジットができない。
「マッチングに失敗した」という例のメッセージが出てしまう。
せっかく撮影したのにもったいないと思い、いろいろ調べてみたら、
彗星を基準点にして手動でコンポジットする方法へと行き着いた。
自動でできるものは自動でやる主義ではあるが、今回は手動にて。

そういえば昔、むかし。
「手動ガイド」という手法がありましたっけね。
蜘蛛の巣がいいとか、接着剤を伸ばして十字を作るとか。
筒先に洗濯ばさみで豆球を照らすのもいいけど、
お小遣いをためて、暗視野照明付きのガイド用アイピースを買ったっけ。
IR-E6mmとかGA-4などなど。

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2024年5月11日 (土)

今日の太陽面(5月11日撮影)+串田周期彗星/144P(5月10日撮影)

Dsc_2099
2024.05.11 13h51m53s(exp.1/125s,ISO400)
75SDHF+TC-301 2X+D810A+EM-200(K-ASTEC AGS-1X改)+D5Filter
FL=1000mm 合成F=13.3 Photoshopで画像処理

黒点が出ていると聞き、久しぶりに太陽面へ鏡筒を向けてみた。
勝手が違うため、「あれっ?どうするんだっけ?」状態はいつものこと。
それにしても日差しは初夏。暑い。
撮影後に双眼鏡を向けてみた。キレイに見えていた。
こういう時のために、APS-Cのデジカメが1台あってもいいな・・・と、よからぬ思案(汗)

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2024年3月30日 (土)

串田周期彗星/144P(3月29日撮影)

20240329_p144_3
2024.03.29 19h52m53s(exp.30s,ISO3200)×120コマ合成(メトカーフコンポジット)
D810A+FC-100(800mm,F8)+EM-200(K-ASTEC AGS-1X改)
ステライメージ9+Photoshop+Gradient X Terminatorで画像処理 ※彗星周辺をトリミング
【天文ガイド2024年7月号掲載】

このところどうしてもポン・ブルックス彗星に目が行きがちだが、
久しぶりに串田彗星へと望遠鏡を向けてみた。
ポン・ブルックス彗星とはまた違った「彗星らしい」姿形がそこにあった。
ステラナビゲーターによると、およそ11等級とのこと。
自分の撮影機材でその明るさの彗星を捉えることができたことに、ちょっと感動を覚えた。

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2023年12月 6日 (水)

ポン・ブルックス周期彗星/12P(12月4日撮影)

20231204_12p_7
2023.12.04 17h39m55s(exp.30s,ISO2000)×142コマ合成(メトカーフコンポジット)
D810A+75SDHF(500mm.F6.7)+EM-200(K-ASTEC AGS-1X改)
ステライメージ9+Photoshop+Gradient X Terminatorで画像処理 ※彗星周辺をトリミング
【天文ガイド2024年3月号掲載】

昨日はベガとのツーショット(古い?)をアップしたが、
今日は彗星本体部分を切り取ってみた。
バーストを繰り返しているというが、そんな雰囲気がなんとなく伝わる感じもする。
さて、お天気具合で次にお目にかかれるのは、いつになるのだろう。

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2023年9月18日 (月)

ハートレー第2彗星(103P)

20230918_103p_20231107053901
2023.09.18 02h44m11s(exp.30s,ISO2000)×39コマ合成(メトカーフコンポジット)
D810A+75SDHF(500mm.F6.7)+EM-200(K-ASTEC AGS-1X改)
ステライメージ9+Photoshopで画像処理 ※彗星周辺をトリミング
【天文ガイド2023年12月号掲載】

西村彗星ロスというわけでもないが、無性に彗星を撮影したいという気持ちになっていた時、
「今週の明るい彗星」のページを見ていたら、103Pの情報が目に留まった。
位置を確認してみると、
『おーっ、自宅から撮影出来るではないか!』ということがわかり、
ターゲットは決まった。

撮影中に雲が飛来したり、ピント合わせに失敗したりしながら、
三度目の挑戦で、今朝、ようやく撮影できた。
さらに情報を見ていると、まだまだ明るくなるとの予報。
楽しみが戻ってきた。

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2013年1月 6日 (日)

ザ・オリオン座

Img_0252_2
ガイド撮影:2013.01.05 21h12m03s(exp.180s,ISO800)
固定撮影:2013.01.05 21h16m25s(exp.20s×45コマ,ISO800,Sirius Compにて比較明合成)
ガイド撮影+固定撮影をPhotoshopにて比較明合成
SEO-COOLED X2(LT)+Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50 ZE(F2.8)+LPS-P2+PRO1D プロソフトンA(W)
EM-200(K-ASTEC AGS-1X改)【星ナビ・2013年4月号掲載】

2013年の初撮影。
以前から撮影しようと思っていた構図。
アナログ時代に天文雑誌で見た1コマ。
要するに、ガイド撮影したコマと、固定撮影したコマを比較明合成したもの。
カメラの構図はその間動かさず、ガイド撮影終了と固定撮影開始の間に少しインターバルがある。

アナログ時代はこれが1コマに蓄積されたわけだが、
デジタル時代になると、ガイド1コマ+固定45コマの合成となる。
同じパターンでレンズを変えて撮影したので、追ってブログアップしたい。

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